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年末にはプラスで終わる1年の株価チャートと、途中の下落部分のイメージ

長期投資・積立・為替

上がる年でも、途中でどれだけ下がる?S&P500と日経平均の「年内の下落」を46年分で検証

  • 検証期間1980〜2025年(参考:1950年〜)
  • 対象S&P500、日経平均の日次の終値
  • 公開日2026/10/08

一言結論

上がる年でも、途中で平均11%下げていた。下落は例外ではなく毎年の通過点で、平均の14%は上限でもない。

「長期で見れば株は上がる」と言われます。実際、S&P500は1980年から2025年までの46年のうち、35年を年末プラスで終えました。では、プラスで終えた年は、1年を通して順調だったのでしょうか。年の途中でどれだけ下げていたのかを、S&P500と日経平均の46年分で数えました。

この記事の結論

  1. 年内の下落は平均14.1%S&P500の年内の下落(その年の高値から安値まで)は、1980〜2025年の平均で14.1%でした。下げが5%に満たなかった年は、46年中3年しかありません。
  2. プラスで終えた年でも平均11.4%、14年は10%以上年末をプラスで終えた35年に限っても、年内の下落は平均11.4%で、10%以上下げた年が14年ありました。1987年と2020年は、途中で34%下げてもプラスで終えています。
  3. 平均は上限ではない(2008年は48.0%)ただし平均は上限ではありません。2008年は年内に48.0%下げ、年末も−38.5%でした。下げている最中に、その年がどちらになるかは分かりません。
  4. 日経平均は平均19.4%日経平均は、年内の下落の平均が19.4%と、S&P500より深くなっていました。2024年はプラス19.2%で終えた年でも、途中で25.5%下げています。
検証条件・計算方法を見る

検証の方法

項目内容
年内の下落その年の中で、それまでの最も高い終値から、その後の最も安い終値までの下落率の最大値(年初からの下落ではない)
データS&P500(Yahoo Finance)、日経平均(FRED)の日次の終値
期間1980〜2025年の46年(参考として1950年以降も計算)

※配当を含まない株価指数で計算しています。取引時間中の安値を使うと、下落率はやや大きくなります(S&P500の46年平均で15.2%)。

基本結果

S&P500:年内の下落は平均14.1%

S&P500(1980〜2025年の46年)結果
年内の下落の平均/中央値14.1%/10.2%
年末をプラスで終えた年46年中35年
プラスで終えた年の、年内の下落の平均11.4%
プラスで終えられなかった年の、年内の下落の平均23.0%
年内の下落が最も小さかった年1995年(2.5%)

※参考:1951〜2025年の75年では、年内の下落の平均は13.7%、年末プラスは75年中55年でした。

下落の大きさの分布

表は横にスクロールできます

年内の下落46年全体うちプラスで終えた35年
5%未満3年3年
5〜10%19年18年
10〜20%17年11年
20〜30%3年1年
30%以上4年2年

年内に5%も下げずに終わった年は、46年で3回だけでした。年の途中で下落を通過するのは例外ではなく、ほぼ毎年のことです。

この検証の核心

プラスで終えた年でも、途中で大きく下げていた

表は横にスクロールできます

年年内の下落年末の騰落率背景
1987年−33.5%+2.0%ブラックマンデー
2020年−33.9%+16.3%コロナショック
2009年−27.6%+23.5%リーマンショックの底
1998年−19.3%+26.7%ロシア危機
2025年−18.9%+16.4%
1980年−17.1%+25.8%
1982年−16.6%+14.8%

※年末をプラスで終えた年のうち、年内の下落が大きかった年。

1987年と2020年は、年の途中で3分の1も下げながら、年末はプラスで終えました。年末の数字だけを見ると穏やかな年に見えても、途中には大きな下落があった年が少なくありません。

この検証の核心

ただし、平均は上限ではない

表は横にスクロールできます

年年内の下落年末の騰落率
2008年−48.0%−38.5%
2022年−25.4%−19.4%
2018年−19.8%−6.2%
2011年−19.4%ほぼ0%(−0.003%)
2024年−8.5%+23.3%

平均の14.1%は、真ん中あたりの目安にすぎません。2008年は年内に48.0%下げ、年末も−38.5%でした。10%下げた段階では、その年が2020年のように戻る年なのか、2008年のように下げ続ける年なのかは分かりません。

また、46年中11年は、年末をプラスで終えられませんでした(2011年はほぼ横ばい)。2000年から2002年のように、3年続けてマイナスで終えた期間もあります。「下がっても年末には戻る」という前提は置けません。

追加検証

日経平均は、年内の下落がさらに深い

日経平均(1980〜2025年の46年)結果
年内の下落の平均/中央値19.4%/18.9%
年末をプラスで終えた年46年中31年
プラスで終えた年の、年内の下落の平均14.9%
プラスで終えた年のうち、10%以上下げた年31年中21年

※参考:1950〜2025年の76年では、年内の下落の平均は18.2%、年末プラスは76年中50年でした。

表は横にスクロールできます

日経平均年内の下落年末の騰落率
2013年−20.4%+56.7%
2024年−25.5%+19.2%
2025年−22.3%+26.2%

日経平均は、年内の下落の平均がS&P500より約5ポイント深く、プラスで終えた年でも3回に2回は途中で10%以上下げていました。2013年は年間で56.7%上がった年ですが、途中では20.4%下げる場面がありました。

まとめ

1980〜2025年のS&P500は、年内に平均14.1%下げ、それでも46年中35年をプラスで終えていました。プラスで終えた年でも途中の下落は平均11.4%で、大きく下げてから戻した年も多くあります。一方で、平均は上限ではなく、2008年のように下げ続けた年もありました。日経平均は、年内の下落がさらに深めでした。株を持っていれば、毎年のように途中の下落を通過することになります。

この検証の限界

この記事の数字を読むときは、次の点に注意してください。

  • 日々の終値で計算しています。取引時間中の安値を使うと、下落率はやや大きくなります。
  • 年内の下落は暦年で区切って計算しているため、年をまたぐ下落(例:2007年10月〜2009年3月)は、それぞれの年に分かれて数えられます。
  • 配当を含まない株価指数で計算しています。
  • 本記事は過去データの検証であり、将来の値動きを保証するものではありません。また、特定の商品の売買を推奨するものではありません。

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公開日:2026/10/08 | データの時点:S&P500はYahoo Finance、日経平均はFREDの日次の終値。1980〜2025年(参考として1950年以降も計算)