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日経平均とS&P500の2本の線が、次第に重なって動くチャートのイメージ

長期投資・積立・為替

日経平均はアメリカ次第?日米の株価の連動と長期の結果を1950年以降のデータで検証

  • 検証期間1950〜2025年
  • 対象日経平均、S&P500の年末の終値
  • 公開日2026/10/08

一言結論

日米の株価の連動は強まり、悪い年は一緒に来やすくなった。それでも10年・20年の結果は、連動では決まらなかった。

「日経平均はアメリカ次第」。多くの投資家が当然のことのように考えています。実際、米国株が大きく下げた日には、日本株もたいてい下げます。では、長い目で見ても、日本株の成績はアメリカ次第なのでしょうか。1950〜2025年の76年分の年ごとの騰落率で、日経平均とS&P500の連動の強さと、長期の結果を時代ごとに比べました。

この記事の結論

  1. 相関は0.19→0.52→0.73日米の株価の連動は、時代とともに強まっていました。年ごとの騰落率の相関は、1950〜1989年の0.19から、1990〜2012年は0.52、2013〜2025年は0.73に上がっています。
  2. 1990年以降、米国株が下げた年は日経も下げやすい1990年以降は、悪い年が一緒に来やすくなりました。S&P500が下げた年に日経平均も下げたのは、1950〜1989年が10回中5回だったのに対し、1990〜2025年は10回中8回でした。
  3. 1990〜2012年は+304%と−73%で正反対それでも、長期の結果は別物でした。そこそこ連動していた1990〜2012年の23年間、S&P500は+304%、日経平均は−73%と、着地点は正反対でした。
  4. 2013〜2025年は年率がほぼ同じ最も連動が強かった2013〜2025年は、年率でS&P500が12.8%、日経平均が12.9%と、ほぼ同じでした。連動は年ごとの方向をそろえますが、10年、20年の結果まではそろえませんでした。
検証条件・計算方法を見る

検証の方法

項目内容
データ日経平均(FRED)とS&P500(Yahoo Finance)の年末の終値。1949年末〜2025年末
年ごとの騰落率前年末の終値から、その年の年末の終値までの騰落率(1950〜2025年の76年)
連動の強さ年ごとの騰落率の相関係数。完全に同じように動けば1、無関係なら0
時代の区切り1950〜1989年(日本の高度成長からバブルの頂点まで)、1990〜2012年(バブル崩壊後)、2013〜2025年

※いずれも現地通貨建て(為替の影響を含まない)で、配当を含まない株価指数で計算しています。

基本結果

連動は時代とともに強まった

表は横にスクロールできます

時代相関係数同じ方向に動いた年S&P500が下げた年に日経平均も下げた回数
1950〜1989年(40年)0.1940年中29年10回中5回
1990〜2012年(23年)0.5223年中15年7回中6回
2013〜2025年(13年)0.7313年中12年3回中2回
(参考)1950〜2025年0.3376年中56年20回中13回

1989年までは、日米の株価はほぼ無関係に動いていました。それが1990年以降は連動が強まり、2013年以降は13年中12年で同じ方向に動いています。連動が強まった背景としては、世界の投資マネーが日米の株を一緒に売買するようになったことがよく挙げられます。

この検証の核心

それでも、長期の結果は別物だった

表は横にスクロールできます

時代S&P500(累計/年率)日経平均(累計/年率)
1950〜1989年+2,009%/年7.9%+35,307%/年15.8%
1990〜2012年+304%/年6.3%−73%/年−5.6%
2013〜2025年+380%/年12.8%+384%/年12.9%

最も分かりやすいのが1990〜2012年です。この23年間、年ごとの動きはそこそこ連動していた(相関0.52、23年中15年は同じ方向)のに、S&P500は4倍になり、日経平均は4分の1近くまで下がりました。日経平均は1989年末にバブルの頂点を付けており、1990年の1年だけで38.7%下げています。

反対に、最も連動が強かった2013〜2025年は、年率でS&P500が12.8%、日経平均が12.9%と、日本株がわずかに上回りました。連動が強くても、日本株が米国株に負けるとは限りませんでした。

つまり、連動がそろえるのは年ごとの「方向」で、10年、20年の「結果」ではありませんでした。長期の結果を分けたのは、出発点の株価の水準や、その後のそれぞれの経済(日本のバブル崩壊とデフレ、2013年以降の物価の回復など)だったと考えられます。日本株と米国株を両方持つ分散の効果は、暴落した年に表れるのではなく、その後の長い期間に表れていた、とも言えます。

追加検証

米国株が大きく下げた年、日経平均は?

表は横にスクロールできます

年S&P500日経平均背景
1957年−14.3%−14.1%
1962年−11.8%−0.8%
1966年−13.1%+2.4%
1969年−11.4%+38.2%
1973年−17.4%−17.3%石油危機
1974年−29.7%−10.9%同上
1977年−11.5%−2.5%
2000年−10.1%−27.2%ITバブル崩壊
2001年−13.0%−23.5%同上
2002年−23.4%−18.6%同上
2008年−38.5%−42.1%リーマンショック
2022年−19.4%−9.4%インフレと利上げ

※S&P500が1年で10%以上下げた12回。

1970年代までは、米国株が大きく下げた年でも、日経平均は小幅な下げや上昇で済むことがありました。2000年以降は、米国株が大きく下げた年に、日経平均もそろって下げています。

まとめ

日米の株価の連動は、1950〜1989年のほぼ無関係から、2013年以降の強い連動へと変わってきました。米国株が下げる年には日本株も下げやすくなっています。その意味で、短期的には「日経平均はアメリカ次第」の面が強まっています。しかし、10年、20年の成績は、連動の強さでは決まりませんでした。1990〜2012年は正反対、2013〜2025年はほぼ同じという結果が、そのことを示しています。

この検証の限界

この記事の数字を読むときは、次の点に注意してください。

  • 年ごとの騰落率で計算しています。月ごとや日ごとで計算すると、相関の値は変わります。
  • 時代の区切り方によって、相関や年率の値は変わります。とくに2013〜2025年は13年と短く、相関の値は数年の大きな動きに左右されやすくなります。
  • 現地通貨建てで、為替の影響を含みません。日本の投資家が米国株を持つ場合は、ドル円の動きが加わります。
  • 配当を含まない株価指数で計算しています。
  • 本記事は過去データの検証であり、将来の値動きを保証するものではありません。また、特定の商品の売買を推奨するものではありません。

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公開日:2026/10/08 | データの時点:日経平均はFRED、S&P500はYahoo Financeの年末の終値(1949年末〜2025年末)。いずれも現地通貨建て、配当を含まない株価指数